胡蝶蘭の贈り方
花の知識

胡蝶蘭の贈り方|本立ち・色の選び方と予算10,000〜50,000円の中身

監修:丸山 由佳

胡蝶蘭を贈るときの相場は10,000〜50,000円。3本立ち・5本立ちの違い、白以外の色は使えるか、立札の書き方、届くまでの段取りを具体的にまとめました。

予算目安: 10,000〜50,000円 計算ツールで税抜金額を確認
この記事の目次

取引先の開店祝いや昇進祝いで「胡蝶蘭を贈っておいて」と言われたとき、正直焦りますよね。

普段の生活で数万円もする花を買う機会なんて滅多にありません。

「3本立ちって何?」「白以外でも失礼じゃない?」と、調べれば調べるほどマナーの壁にぶつかります。

胡蝶蘭は、ビジネスシーンでの「正装」のようなもの。

恥をかきたくないけれど、無駄に高いものを買って予算オーバーするのも避けたいところです。

相場である10,000〜50,000円で、具体的にどんなものが届くのか。

失敗しないための胡蝶蘭 贈り方のポイントを、友達に教える感覚でまとめました。

3本立ちと5本立ち、どっちが正解?

胡蝶蘭を探すと必ず出てくる「〇本立ち」という言葉。

これは、1つの鉢に何本の茎(花芽)が立っているかを表しています。

結論から言うと、ビジネスなら「3本立ち」を選べば間違いありません。

理由は単純で、一番バランスが良く、並んだときに馴染むからです。

お祝いの場では他社からも胡蝶蘭が届きますが、その8割は3本立ち。

変に目立ちすぎることもなく、かといって見劣りもしない、まさに「無難かつ最強」の選択です。

「もっと豪華にしたい!」というときは、5本立ちの出番。

取引先の社長就任や、自社の社運をかけた大きなプロジェクトの完了祝いなど、ここぞという場面で使います。

5本立ちは横幅もかなり出るので、置くスペースがある程度広いことが前提。

逆に、小さなお店に5本立ちを贈ると、ぶっちゃけ「場所を取って困る……」と思われる可能性もあります。

相手の店舗やオフィスのサイズ感を思い浮かべて選ぶのが、スマートな大人の配慮です。

色選びで迷ったら「白」一択。でも例外もある

花屋に行くと、ピンクや黄色、中心だけ赤い「赤リップ」など、けっこう色の種類があって驚きます。

でも、迷ったら「白」にしてください。 これが鉄則です。

白が選ばれるのには理由があります。

  • どんなインテリアにも馴染む
  • 清潔感と高級感がある
  • 冠婚葬祭、どんなシーンでも失礼にならない

ぶっちゃけ、白を選んで怒られることは100%ありません。

でも、あえて色物を選ぶのが正解なパターンもたまにあります。

例えば、美容室の開店祝いで内装がピンク基調なら、同系色のピンクを贈ると喜ばれます。

また、スナックやバーなどの夜のお店なら、華やかな赤リップや紫がかった色が映えることも。

ただ、これらは「相手の好みを熟知している」場合の高等テクニックです。

少しでも不安なら、迷わず白を選びましょう。

予算10,000〜50,000円で届く「中身」のリアル

胡蝶蘭の値段は、花の数(輪数)と、茎の長さで決まります。

「10,000円の3本立ち」と「30,000円の3本立ち」では、ボリュームが全然違います。

予算別に、どんな胡蝶蘭が届くのか目安を見ていきましょう。

10,000〜15,000円:コンパクトな「ミディ」や「小ぶりな3本」

この価格帯だと、いわゆる大輪(手のひらサイズの花)の立派なものは厳しいです。

一回り小さい「ミディ胡蝶蘭」なら、かなり質の良いものが買えます。

個人経営のカフェの開店祝いや、デスクに置いてもらいたい場合にはこのサイズがベスト。

大きなオフィスビルに贈ると、他の花に埋もれてしまうので注意が必要です。

20,000〜30,000円:もっとも標準的な「大輪3本立ち」

ビジネスギフトで一番売れている価格帯です。

花の数も30〜40輪ほどあり、高さもしっかり80cm〜90cmくらいになります。

他社と並んでも遜色ない、安心感のあるボリューム。

迷ったらこの予算で探すのが一番効率的です。

50,000円以上:圧倒的な存在感の「5本立ち」

ここからはVIP待遇です。

大輪が5本、合計60輪以上の花が咲き誇る姿は圧巻。

上場祝いや、新社屋の落成祝いなど、歴史的なイベントにふさわしいランクです。

ぶっちゃけ、普通の開店祝いでこれを贈ると、相手が恐縮してしまうレベルの豪華さ。

自分の出せる予算でどの程度のものが買えるか、まずは 計算ツール でシミュレーションしてみるのがおすすめです。

送料やラッピング代が含まれているかどうかも、地味に大事なチェックポイント。

花屋でそのまま使える注文フレーズ

胡蝶蘭の注文は、情報を過不足なく伝えることが成功の鍵です。

ネット注文も便利ですが、電話や店頭で相談するときはこう伝えてください。

「〇〇(シーン)のお祝いで、予算3万円くらいの胡蝶蘭をお願いしたいです。
3本立ちの白で、立て札も付けてもらえますか?
〇月〇日の午前中に、〇〇市まで配送可能でしょうか」

これだけで、店員さんは「この人、わかってるな」と察してくれます。

あとは「立て札の内容はどうしますか?」と聞いてくれるので、流れに乗るだけ。

胡蝶蘭 贈り方として、このセットを覚えておけば怖いものなしです。

立て札(立札)で絶対に間違えてはいけないこと

胡蝶蘭の本体と同じくらい、いや、それ以上に大事なのが「立て札」です。

誰が、誰に贈ったかを周囲に示すための看板のようなもの。

ここで漢字の間違いなんてしたら、せっかくの高級花が台無しです。

書き方の基本構成はこれ。

  1. お祝いの文言(祝 御開店、御就任祝、など)
  2. 贈り主の社名・役職・氏名(自分の情報)
  3. 届け先の社名・氏名(相手の情報 ※省略可)

最近は、届け先の名前を入れず、贈り主の名前だけを大きく書くスタイルが主流です。

その方が、誰から届いたか一目でわかるからです。

ちなみに、自分の名前の漢字は間違えなくても、会社の正式名称(株式会社が前か後ろか、など)は意外と間違いやすいので、名刺を見ながら慎重に伝えましょう。

届くまでの段取りと、やってはいけない「当日注文」

胡蝶蘭は、バラやガーベラのように常に店に何十鉢も在庫があるわけではありません。

特に質の良いものは、農家から直接取り寄せたり、市場で競り落としたりします。

注文は、最低でも届けてほしい日の3日前、できれば1週間前には済ませておきましょう。

「明日の朝、社長が就任するから今すぐ持ってきて!」と言われても、花屋さんも困ってしまいます。

急ぎすぎると、店に残っている「ちょっと鮮度が落ちた株」しか選べない……なんて悲劇も。

また、届けるタイミングも重要。

開店祝いなら、オープンの当日よりも「前日の午後」が喜ばれます。

当日はバタバタしていて、大きな鉢を受け取って設置する余裕がないことが多いからです。

事前に「お花を贈りたいのですが、いつ頃お届けするのがご都合よろしいですか?」と一本電話を入れるだけで、気遣いのできる人だと思われます。

最後に:迷ったら「王道」を選んで

胡蝶蘭 贈り方で一番大切なのは、奇をてらわないことです。

「3本立ち」「白」「予算3万円前後」

この3つを守れば、ビジネスシーンで失敗することはありません。

胡蝶蘭は、手入れが楽で1ヶ月以上も綺麗に咲き続けてくれる、とても優秀な花。

贈った後、相手のオフィスで長く飾られているのを見るのは、贈った側としても嬉しいものです。

背筋を伸ばして、自信を持って注文してきてください。

よくある質問

切り花を長持ちさせるコツは?

毎日の水替え、茎の斜めカット、直射日光を避ける、延命剤を使うの4つが基本。これだけで寿命が3〜5日延びます。

プリザーブドフラワーと生花、どちらがいい?

花の管理が好きな人には生花、忙しい人や花瓶がない人にはプリザーブドフラワーがおすすめ。プリザーブドは1〜3年持ちます。

花屋で予算を伝えるとき、税込と税抜どちらで言えばいい?

「税込○○円以内で」と伝えるのがベストです。税抜で伝えると、レジで想定より高くなることがあります。正確な税抜金額はトップページの計算ツールで確認できます。

花束とアレンジメント、どちらを選べばいい?

花束は茎を束ねたもので花瓶が必要。アレンジメントは器に入っていてそのまま飾れます。相手が花瓶を持っているかわからなければ、アレンジメントが安全です。

この記事の監修者

丸山 由佳

26歳。16歳から実家の花屋を手伝い、現在は2店舗目の運営を任されているフローリスト。NFD(日本フラワーデザイナー協会)2級取得。接客・制作・仕入れ・スタッフ指導までこなし、贈答花の実務経験に基づき本サイトの記事を監修しています。