取引先の開店祝いや昇進祝いで「胡蝶蘭を贈っておいて」と言われたとき、正直焦りますよね。
普段の生活で数万円もする花を買う機会なんて滅多にありません。
「3本立ちって何?」「白以外でも失礼じゃない?」と、調べれば調べるほどマナーの壁にぶつかります。
胡蝶蘭は、ビジネスシーンでの「正装」のようなもの。
恥をかきたくないけれど、無駄に高いものを買って予算オーバーするのも避けたいところです。
相場である10,000〜50,000円で、具体的にどんなものが届くのか。
失敗しないための胡蝶蘭 贈り方のポイントを、友達に教える感覚でまとめました。
3本立ちと5本立ち、どっちが正解?
胡蝶蘭を探すと必ず出てくる「〇本立ち」という言葉。
これは、1つの鉢に何本の茎(花芽)が立っているかを表しています。
結論から言うと、ビジネスなら「3本立ち」を選べば間違いありません。
理由は単純で、一番バランスが良く、並んだときに馴染むからです。
お祝いの場では他社からも胡蝶蘭が届きますが、その8割は3本立ち。
変に目立ちすぎることもなく、かといって見劣りもしない、まさに「無難かつ最強」の選択です。
「もっと豪華にしたい!」というときは、5本立ちの出番。
取引先の社長就任や、自社の社運をかけた大きなプロジェクトの完了祝いなど、ここぞという場面で使います。
5本立ちは横幅もかなり出るので、置くスペースがある程度広いことが前提。
逆に、小さなお店に5本立ちを贈ると、ぶっちゃけ「場所を取って困る……」と思われる可能性もあります。
相手の店舗やオフィスのサイズ感を思い浮かべて選ぶのが、スマートな大人の配慮です。
色選びで迷ったら「白」一択。でも例外もある
花屋に行くと、ピンクや黄色、中心だけ赤い「赤リップ」など、けっこう色の種類があって驚きます。
でも、迷ったら「白」にしてください。 これが鉄則です。
白が選ばれるのには理由があります。
- どんなインテリアにも馴染む
- 清潔感と高級感がある
- 冠婚葬祭、どんなシーンでも失礼にならない
ぶっちゃけ、白を選んで怒られることは100%ありません。
でも、あえて色物を選ぶのが正解なパターンもたまにあります。
例えば、美容室の開店祝いで内装がピンク基調なら、同系色のピンクを贈ると喜ばれます。
また、スナックやバーなどの夜のお店なら、華やかな赤リップや紫がかった色が映えることも。
ただ、これらは「相手の好みを熟知している」場合の高等テクニックです。
少しでも不安なら、迷わず白を選びましょう。
予算10,000〜50,000円で届く「中身」のリアル
胡蝶蘭の値段は、花の数(輪数)と、茎の長さで決まります。
「10,000円の3本立ち」と「30,000円の3本立ち」では、ボリュームが全然違います。
予算別に、どんな胡蝶蘭が届くのか目安を見ていきましょう。
10,000〜15,000円:コンパクトな「ミディ」や「小ぶりな3本」
この価格帯だと、いわゆる大輪(手のひらサイズの花)の立派なものは厳しいです。
一回り小さい「ミディ胡蝶蘭」なら、かなり質の良いものが買えます。
個人経営のカフェの開店祝いや、デスクに置いてもらいたい場合にはこのサイズがベスト。
大きなオフィスビルに贈ると、他の花に埋もれてしまうので注意が必要です。
20,000〜30,000円:もっとも標準的な「大輪3本立ち」
ビジネスギフトで一番売れている価格帯です。
花の数も30〜40輪ほどあり、高さもしっかり80cm〜90cmくらいになります。
他社と並んでも遜色ない、安心感のあるボリューム。
迷ったらこの予算で探すのが一番効率的です。
50,000円以上:圧倒的な存在感の「5本立ち」
ここからはVIP待遇です。
大輪が5本、合計60輪以上の花が咲き誇る姿は圧巻。
上場祝いや、新社屋の落成祝いなど、歴史的なイベントにふさわしいランクです。
ぶっちゃけ、普通の開店祝いでこれを贈ると、相手が恐縮してしまうレベルの豪華さ。
自分の出せる予算でどの程度のものが買えるか、まずは 計算ツール でシミュレーションしてみるのがおすすめです。
送料やラッピング代が含まれているかどうかも、地味に大事なチェックポイント。
花屋でそのまま使える注文フレーズ
胡蝶蘭の注文は、情報を過不足なく伝えることが成功の鍵です。
ネット注文も便利ですが、電話や店頭で相談するときはこう伝えてください。
「〇〇(シーン)のお祝いで、予算3万円くらいの胡蝶蘭をお願いしたいです。
3本立ちの白で、立て札も付けてもらえますか?
〇月〇日の午前中に、〇〇市まで配送可能でしょうか」
これだけで、店員さんは「この人、わかってるな」と察してくれます。
あとは「立て札の内容はどうしますか?」と聞いてくれるので、流れに乗るだけ。
胡蝶蘭 贈り方として、このセットを覚えておけば怖いものなしです。
立て札(立札)で絶対に間違えてはいけないこと
胡蝶蘭の本体と同じくらい、いや、それ以上に大事なのが「立て札」です。
誰が、誰に贈ったかを周囲に示すための看板のようなもの。
ここで漢字の間違いなんてしたら、せっかくの高級花が台無しです。
書き方の基本構成はこれ。
- お祝いの文言(祝 御開店、御就任祝、など)
- 贈り主の社名・役職・氏名(自分の情報)
- 届け先の社名・氏名(相手の情報 ※省略可)
最近は、届け先の名前を入れず、贈り主の名前だけを大きく書くスタイルが主流です。
その方が、誰から届いたか一目でわかるからです。
ちなみに、自分の名前の漢字は間違えなくても、会社の正式名称(株式会社が前か後ろか、など)は意外と間違いやすいので、名刺を見ながら慎重に伝えましょう。
届くまでの段取りと、やってはいけない「当日注文」
胡蝶蘭は、バラやガーベラのように常に店に何十鉢も在庫があるわけではありません。
特に質の良いものは、農家から直接取り寄せたり、市場で競り落としたりします。
注文は、最低でも届けてほしい日の3日前、できれば1週間前には済ませておきましょう。
「明日の朝、社長が就任するから今すぐ持ってきて!」と言われても、花屋さんも困ってしまいます。
急ぎすぎると、店に残っている「ちょっと鮮度が落ちた株」しか選べない……なんて悲劇も。
また、届けるタイミングも重要。
開店祝いなら、オープンの当日よりも「前日の午後」が喜ばれます。
当日はバタバタしていて、大きな鉢を受け取って設置する余裕がないことが多いからです。
事前に「お花を贈りたいのですが、いつ頃お届けするのがご都合よろしいですか?」と一本電話を入れるだけで、気遣いのできる人だと思われます。
最後に:迷ったら「王道」を選んで
胡蝶蘭 贈り方で一番大切なのは、奇をてらわないことです。
「3本立ち」「白」「予算3万円前後」
この3つを守れば、ビジネスシーンで失敗することはありません。
胡蝶蘭は、手入れが楽で1ヶ月以上も綺麗に咲き続けてくれる、とても優秀な花。
贈った後、相手のオフィスで長く飾られているのを見るのは、贈った側としても嬉しいものです。
背筋を伸ばして、自信を持って注文してきてください。