ペットを亡くした人への花

ペットを亡くした人への花|贈る前に知っておきたい配慮と選び方

監修:丸山 由佳

ペットを亡くした友人や家族に花を贈りたい。でも何を選べばいい?白限定?予算は?他のペットがいる家の注意点まで、実体験をもとにまとめました。

予算目安: 2,000〜5,000円 計算ツールで税抜金額を確認
この記事の目次
結論: ペットを亡くした人への花は3,000〜5,000円のアレンジメントが「気を使わせない」ライン。白限定にせず、その子の毛色で選ぶのが寄り添いになる。香りの強い花は他のペットへの配慮で避ける。

「あそこの家のワンちゃん、亡くなったんだって」

共通の友人からそんな話を聞いたとき、胸が締め付けられるような思いになりますよね。自分も犬や猫を飼っているならなおさら、その喪失感の大きさは痛いほどわかります。

何か元気づけたい。でも、人間のお葬式と同じような真っ白な花でいいのか、逆にカラフルすぎると不謹慎じゃないか。

考えれば考えるほど、何が正解かわからなくなって、結局「また今度でいいか」と先延ばしにしてしまうことも。

でも、ぶっちゃけ正解なんてありません。一番大切なのは「あなたのことを気にかけているよ」という気持ちが伝わることです。

ペットを亡くした経験がある人たちの本音を交えながら、今の自分にできる精一杯の贈り方について、一緒に考えてみましょう。

「白」じゃなくても大丈夫。その子の色で選ぶコツ

お悔やみの花といえば、真っ白な菊やユリをイメージするかもしれません。

でも、ペットの場合はそこまで形式にこだわらなくて大丈夫。最近は「その子らしい色」を贈るのが主流になっています。

元気いっぱいだったゴールデンレトリバーなら、ひまわりのような明るい黄色。

おっとりしていた三毛猫さんなら、優しいピンクやオレンジ。

真っ白な花も素敵ですが、悲しみに暮れているときにパッと明るい色の花が届くと、心が救われるものです。

ちなみに、私は友人の愛犬が亡くなったとき、その子がいつも着ていたバンダナと同じ「青色」の花を贈りました。デルフィニウムやブルースターといった青い花をメインに、かすみ草を添えて。

「この色、あの子のイメージ通り!」と、とても喜んでもらえました。

もちろん、亡くなってすぐのタイミングや、相手の好みが全くわからない場合は、白に少しだけ淡いパープルやピンクを混ぜた「白上がり」と呼ばれるスタイルが一番無難です。

迷ったら、トルコキキョウやガーベラなどの、優しくて柔らかい雰囲気の花を選んでみてください。

残された家族(他のペット)への配慮を忘れずに

ここが一番、気をつけたいポイントです。

お花を贈る相手の家に、他にも犬や猫、うさぎなどが暮らしている場合は、花の「種類」に細心の注意を払う必要があります。

特に気をつけたいのが、ユリ科の花。

猫にとってユリは猛毒です。花粉を吸い込んだり、生けてある水を舐めたりするだけで、命に関わることもあります。

チューリップやスイセンも、実はペットにとって危険な植物。

「良かれと思って贈った花で、他の子が体調を崩してしまった」

これだけは、絶対に避けたいですよね。

もし多頭飼いの家なら、最初から「ユリ抜きで」と花屋さんに伝えるのが鉄則です。

不安な方は、こちらの記事で危険な花をチェックしておくと安心です。

他のペットがいる家に花を贈る|猫・犬に有害な花リスト

予算は3,000円〜5,000円。無理のない「お返し不要」のライン

ペットのお悔やみで贈る花なら、3,000円から5,000円くらいがちょうどいい金額です。

これくらいの予算があれば、花屋さんで「しっかりとした、でも重すぎない」サイズのアレンジメントを作ってもらえます。

ぶっちゃけ、高価すぎる花は相手に気を使わせてしまいます。

「お返しをしなきゃ」と思わせてしまうのは、悲しみの中にいる相手にとって、さらなる負担になりかねません。

3,000円前後なら、受け取る側も「ありがとう」と素直に受け取りやすいはず。

逆に、ちょっとした知人なら2,000円程度のミニブーケでも十分です。金額の多寡よりも、「覚えていてくれた」という事実が何よりの供養になります。

予算に迷ったら、こちらの 計算ツール を使ってみるのも手。自分がどのくらいの金額を出せば、どんなボリュームの花が贈れるのか、目安を知ることができます。

「そのまま飾れる」アレンジメントが喜ばれる理由

花を贈るなら、花束(ブーケ)よりも「アレンジメント」を強くおすすめします。

アレンジメントとは、カゴや器の中にある吸水スポンジに花が活けられたタイプのこと。

なぜアレンジメントがいいのか。理由はシンプル。

「相手の手間を一切奪わないから」です。

ペットを亡くした直後は、深い悲しみで食事も手につかないような状態。

そんなときに花束を贈ると、相手はわざわざ花瓶を探し、茎を切り、水を替えるという作業をしなければなりません。

「花瓶、どこに片付けたっけ……」と探させるのは、ちょっと酷ですよね。

その点、アレンジメントなら届いてすぐに、仏壇や写真の横に置くだけでOK。

水やりも、スポンジが乾かないように少し足すだけ。

相手のライフスタイルや今の精神状態を想像して、できるだけ「楽」をさせてあげるのも、大切な優しさです。

花屋さんに伝える魔法のフレーズ

いざ花屋さんに行くと、たくさん並んでいる花を前に「えーっと……」と固まってしまうかもしれません。

でも大丈夫。店員さんはプロなので、キーワードさえ伝えればいい感じに仕上げてくれます。

特に、ペット お悔やみ 花を注文するときは、以下のポイントを伝えてみてください。

「ペットのお悔やみ用で、予算は3,000円です。亡くなったのは(犬/猫)で、女の子だったので、ピンクを少し混ぜた優しい雰囲気でお願いします。あと、お家に他にも猫ちゃんがいるので、ユリは入れないでください」

これだけで、100点満点の注文です。

「ユリを入れない」という一言があるだけで、店員さんも「あ、この人は詳しいな」と気合を入れて安全な花を選んでくれます。

自分でお花を一本ずつ選ぶのは、正直言ってかなり難しいです。

「白のトルコキキョウをベースに、あとはお任せします」と、メインの花だけ指定して、あとはプロのセンスに丸投げするのが一番きれいに仕上がる近道。

贈る時期とセットで考える「言葉」の重み

花を贈るタイミングに、厳格な決まりはありません。

亡くなった直後でもいいし、少し落ち着いた四十九日のタイミングでも大丈夫。

「遅くなってしまったけど……」と、月命日に贈るのも素敵です。

いつ贈るにしても、一言メッセージを添えるのを忘れずに。

花屋さんでは、小さなメッセージカードを無料でつけてくれるところがほとんどです。

「なんて書けばいいかわからない」というときは、短くてもいいんです。

「心よりお悔やみ申し上げます」

「〇〇ちゃん、たくさんの癒やしをありがとう」

「落ち着いたら、また一緒にお散歩に行こうね」

長い文章は不要。むしろ、短い言葉の方が心に染み入ることもあります。

NGワードを避けつつ、あなたの素直な言葉を添えてあげてください。

ペットを亡くした人へのメッセージ文例|NGワードと寄り添う言葉

ペットのお悔やみ花はいつ贈る?|葬儀後・49日・月命日

迷ったら「優しいパステルカラー」が一番の正解

ここまでいろいろ書いてきましたが、最後に迷ったときの「鉄板」を教えます。

それは、白・ピンク・ブルーの淡いパステルカラーでまとめること。

バラ、ガーベラ、スターチス、カスミソウ。

これらを淡いトーンでまとめると、不思議とどんなお部屋にも馴染みますし、見る人の心を穏やかにしてくれます。

ペット お悔やみ 花は、亡くなったその子に捧げるものでもあり、同時に「残された飼い主さんの心を癒やすもの」でもあります。

あなたがその子のことを思い出し、花を選んだというその時間こそが、相手にとって最大の贈り物。

自信を持って、花屋さんの扉を叩いてみてください。

きっと、その子にぴったりの素敵な花が見つかるはずです。

よくある質問

花屋で予算を伝えるとき、税込と税抜どちらで言えばいい?

「税込○○円以内で」と伝えるのがベストです。税抜で伝えると、レジで想定より高くなることがあります。正確な税抜金額はトップページの計算ツールで確認できます。

花束とアレンジメント、どちらを選べばいい?

花束は茎を束ねたもので花瓶が必要。アレンジメントは器に入っていてそのまま飾れます。相手が花瓶を持っているかわからなければ、アレンジメントが安全です。

この記事の監修者

丸山 由佳

26歳。16歳から実家の花屋を手伝い、現在は2店舗目の運営を任されているフローリスト。NFD(日本フラワーデザイナー協会)2級取得。接客・制作・仕入れ・スタッフ指導までこなし、贈答花の実務経験に基づき本サイトの記事を監修しています。