「今年も母の日がやってくるな」と思ってカレンダーを見たら、その数ヶ月前後に母親の誕生日がある。そんなとき、ふと「あれ、どっちも同じような花を贈っていいんだっけ?」と迷うこと、ありませんか?
ぶっちゃけ、どちらも「お母さんへ」という点では同じですが、実は贈る側のスタンスを少し変えるだけで、受け取る側の喜び方は全然違ってきます。
母の日は、世の中全体が「お母さんありがとう」というムードになるイベント。一方で誕生日は、その人個人が主役の特別な日です。この「公的な感謝」と「私的なお祝い」の差を意識するのが、贈り分けの最大のコツ。
今回は、花屋に年1〜2回行くかどうかという30代の皆さんが、自信を持って「今回の花は一味違うね」と言ってもらえるような、母の誕生日と母の日の花の違いを意識した贈り分けのポイントをまとめました。
母の日は「季節感」、誕生日は「特別感」で選ぶ
まず知っておきたい母の誕生日と母の日の花の違いは、その花の「役割」です。
母の日は、極端な話をすれば「赤いカーネーション」という絶対的な正解があります。もちろん最近はあじさいやバラも人気ですが、基本的には「母の日というイベントに参加する」という意味合いが強いんです。だから、季節の花を贈るのが一番の正解。5月なら、やはりカーネーションや旬のシャクヤク、クレマチスなどを混ぜると、季節の便りとして喜ばれます。
対して誕生日は、お母さんという「個人」にフォーカスする日。ぶっちゃけ、カーネーションである必要は全くありません。
お母さんが好きな色や、その時の年齢、あるいは「今のお母さんに似合いそうな雰囲気」で選ぶのがベスト。例えば、華やかなダリアや気品のあるカサブランカ(ユリ)など、母の日にはあまり主役にならないような「強い花」を主役にするのが贈り分けのコツです。
予算の組み方を変えてみる
ぶっちゃけ、母の日前後は花の仕入れ価格が跳ね上がります。普段300円で買えるカーネーションが500円になる、なんてこともザラ。
そこで提案したいのが、予算の配分を変えること。
母の日は、世間の相場に合わせて「3,000円〜5,000円」程度で、コンパクトでも質の良いものを。
誕生日は、もう少し奮発して「5,000円〜8,000円」くらいに設定すると、見た目のボリュームにハッキリと差が出ます。
「自分のためだけに、こんなに立派な花を……」と思ってもらえるのが誕生日の醍醐味。どれくらいの金額でどんなボリュームになるか不安なら、 計算ツール を使って、今の相場でどれくらいの花が買えるか事前にチェックしておくと安心です。
もし、お母さんの節目の誕生日(還暦や古希など)なら、 年齢の数だけバラを贈る|本数別の予算と見た目のボリューム を参考に、さらにドラマチックな演出を考えてみるのもいいですね。
「形」を変えて贈り分ける
母の誕生日と母の日の花の違いを出すのに一番手っ取り早いのが、花の「形状」を変えることです。
- 母の日:アレンジメント(カゴに活けられたタイプ)
母の日は忙しい時期。そのままポンと飾れるアレンジメントは、お母さんの手間を省く優しさになります。あじさいの鉢植えも、この時期ならではの定番で人気です。
- 誕生日:花束(ブーケ)
誕生日は、あえて手渡しする時の「抱える感」を大事にしたいところ。ラッピングを解いて、自分で花瓶に活ける時間も「お祝いの余韻」になります。
もし、お母さんがお花のお手入れを面倒に感じるタイプなら、誕生日でもアレンジメントでOK。その代わり、母の日は「赤・ピンク系」、誕生日は「黄色・オレンジ系」のように、色味をガラッと変えるだけでも印象の重複は防げます。
ちなみに、もしあなたが10代でこの記事を読んでいるなら、 10代の誕生日に花を贈る|重くならない選び方とサプライズ演出 の方が、同年代への贈り物の参考になるかもしれません。
花屋でさらっと伝えるフレーズ
母の誕生日と母の日の花の違いを理解したら、あとは花屋さんにそれを伝えるだけ。
「誕生日に母の日のような花が出てきた」という事態を防ぐために、こんな感じで伝えてみてください。
「母の誕生日用なんです。母の日の時とは雰囲気を変えて、今回はカーネーションを入れずに、トルコキキョウやガーベラを使って大人っぽく華やかにしてください。予算は6,000円くらいで。」
これだけで、店員さんは「あ、この人は贈り分けを意識しているな」と察して、母の日とは違うルートで花を選んでくれます。「カーネーションを入れないで」と一言添えるのが、実は一番確実な方法です。
逆に、母の日ならこう伝えましょう。
「母の日用です。定番の赤もいいですが、今年は少し珍しいアンティークカラーのカーネーションを入れて、5,000円でアレンジメントをお願いします。」
こう言えば、プロの目線で「ありきたりじゃない母の日」を演出してくれます。
贈り物に「理由」を添える
最後に、母の誕生日と母の日の花の違いを完成させるのは、あなたの言葉です。
母の日には「いつもありがとう。今年もこの季節が来たね」という、労いの言葉を。
誕生日には「おめでとう。この花、今のお母さんに似合うと思って選んだよ」という、承認の言葉を。
「母の日だから贈る」のと「あなただから贈る」のでは、お母さんの心の受け取り方が変わります。
誕生日に贈る花に、もしお孫さんがいるなら、 子どもの誕生日に花を添える|パーティーを華やかにする飾り方 のような賑やかさを少し取り入れても喜ばれます。
迷ったら「誕生日を主役」にする
「母の日と誕生日が近すぎて、どうしても予算や手間が重なる」という場合は、正直なところ、誕生日に比重を置くのが正解だと思います。
母の日はカーネーション1本や小さなブーケにして、誕生日に8,000円くらいの立派な花を贈る。このメリハリこそが、最大の贈り分けのコツ。
年に一度の「お母さんの日」と、年に一度の「お母さんという個人の日」。
この違いを少しだけ意識して花屋さんの扉を叩けば、きっと今までで一番喜ばれる花の贈り方ができるはずです。