訃報を受けたとき、花を贈ろうと思っても「何がOKで何がNGなのか」がわからなくて手が止まる。お祝いの花と違って、間違えたときの気まずさが大きいのがお悔やみの花です。
ただ、基本のルールさえ押さえれば怖くありません。ここでは「これだけ知っておけば失礼にならない」というラインを整理します。
白い花が基本——でも、いつまで?
「お悔やみの花って、白じゃないとダメなの?」——これ、気になる人が多い質問です。
結論から言うと、四十九日までは白を基調にするのが無難。白い菊、白いユリ、白いカーネーションあたりが定番です。
四十九日を過ぎたら、淡い紫や薄いピンクを少し混ぜてもOK。一周忌以降はさらに色の自由度が上がります。故人が好きだった花の色がわかっているなら、それを入れてもらうのも悪くない選択です。
予算の相場は関係性で決まる
お悔やみの花の予算は、故人との関係性が判断基準になります。
友人・知人の家族:3,000〜5,000円。香典とは別に花を贈る場合、この金額帯で十分。むしろ高額すぎるとかえって気を遣わせます。
親族:5,000〜15,000円。近しい親族ほど金額は上がる傾向。親族間で「花は○○が手配する」と決まっていることもあるので、先に確認しておくと二重になりません。
会社関係:5,000〜15,000円。会社名義で出すなら立札をつけるのが一般的。個人で出すか会社で出すか、上司に相談してから動くのが安全です。
税込予算から花屋に伝える税抜金額を知りたければ、 計算ツール で確認できます。
贈ってはいけない花——タブーを知っておく
お悔やみの花でNGとされるものは、理由がはっきりしています。
トゲのある花(バラなど)——「故人の肌を傷つける」という考え方。ただし地域や宗派によっては気にしない場合も。迷ったら外すのが安全です。
香りの強すぎる花——ユリは定番だけど、カサブランカのように香りが強すぎるものは好みが分かれます。密閉された部屋だと香りがこもるので、量に注意。
真っ赤な花——慶事を連想させるので避ける。赤いカーネーションもお悔やみには不向き。
花屋に「お悔やみ用で」と伝えれば、この手のタブーは自動的に避けてくれます。自分で選ぶ場合だけ気をつければOK。
宗教で変わるルール
仏式がほとんどの日本では白い菊が鉄板。ただし、相手がキリスト教や神道だと少し変わります。
キリスト教——白い花のアレンジメントや花束が一般的。菊は使わないことが多い。白いバラやユリが選ばれます。トゲのルールも仏式ほど厳しくない。
神道——仏式に近いけど、榊(さかき)を供える風習がある地域も。花を贈ること自体は問題ありません。白を基調にすれば間違いない。
宗教がわからない場合は、白い花を中心にしたアレンジメントを選んでおけば、どの宗教でもまず失礼にはなりません。
自宅に送る?斎場に送る?
通夜・告別式に供花を出す場合は、斎場に直接送ります。この場合は葬儀社を通して手配するのが一般的。自分で花屋に頼んでも、斎場によっては外部からの持ち込みを断られることがあるので、必ず事前確認を。
葬儀の後にお悔やみの気持ちを伝えたいなら、自宅に送るのが無難。四十九日までの間に届くようにします。送るタイミングは初七日を過ぎてからが多い。葬儀直後はバタバタしているので、少し落ち着いた頃のほうが受け取りやすいです。
花屋でこう伝える
お悔やみの花は、自分であれこれ選ぶより花屋におまかせするのが一番確実です。伝えることはシンプル。
「お悔やみ用で、予算は税込5,000円くらいでお願いします。四十九日前なので白でまとめてもらえますか」
配送をお願いするなら、届け先の住所と希望日も伝えます。お悔やみの花にはリボンや華やかなラッピングは不要。花屋さんはわかっているので、用途を伝えるだけで対応してくれます。
メッセージカードをつけるなら、短い一文で。
心よりお悔やみ申し上げます。
それだけで十分です。長い手紙は不要。気持ちは花が伝えてくれます。